Global Scan ・ 2026年 11月号
毎日のウコンで、肝臓にひと工夫 〜ウコンと肝機能の変化に着目した研究〜

今月のグローバルスキャンは2013年に発表された論文を要約してお届けいたします。
はじめに
健康診断で「肝臓の数値」を指摘されたことがある方、あるいは気になっている方は多いのではないでしょうか。
日々の生活の中で、大きな食事制限や運動習慣を変えるのは難しくても、毎日摂るものを少し見直すことならできそう、と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、ウコンを発酵させた粉末を継続して摂ったときに、肝臓の状態を表す数値にどのような変化が見られたかを調べた研究をご紹介します。

どのような研究?
この研究は韓国の全北大学校病院で行われたもので、肝臓の数値がやや高めだった成人48名を対象に実施されました。
参加者は、発酵させたウコンの粉末を含むカプセルを摂るグループと、見た目や色を似せただけの、有効成分が入っていないカプセルを摂るグループにランダムに分けられました。

両グループとも、食後に12週間継続して摂取し、その変化を比較しました。
この研究では、発酵ウコン粉末が肝臓に与える影響を、次の2つの指標で調べました。
1.ALTの変化

2.ASTの変化

♦単位「IU/L」
ALT・ASTなどの数値を表すときに使われる単位です。数値が大きいほど、血液中で酵素の働きが大きいことを表します。
研究の結果
1.ALTの変化
発酵ウコン粉末を摂ったグループAでは、ALTが摂取前と比べて明らかに低下しました。
一方、対照のグループBでは大きな変化は見られず、両グループの間にも差が見られました。

3.ASTの変化
ASTについても、発酵ウコン粉末を摂ったグループAでは、摂取前と比べて明らかに低下しました。
一方、対照のグループBでは大きな変化は見られず、両グループの間にも差が見られました。

さいごに
今回ご紹介した研究では、ウコンを発酵させた粉末を12週間摂り続けたグループでは、肝臓の状態を映すALT・ASTの数値が明らかに低下していました。
ウコンを日常に取り入れることが、休みなく働いている肝臓をいたわる、ひとつの選択肢になるかもしれません。
ご自身に合った続けやすい方法で、少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。
