「ココナッツビネガーが持つ自然のちから」~血液と肝臓を守る可能性~
2026年1月1日
今月のグローバルスキャンは 2022年 3月に発表された論文を要約してお届けいたします。

はじめに
脂っこい食事や不規則な生活、そしてストレスなどによって、私たちの体の中では、気づかないうちに脂質バランスの乱れや酸化などが進んでいます。
こうした変化は、血液や肝臓の働きを弱め、動脈硬化や脂肪肝など、さまざまな生活習慣病につながる原因になることがあります。
そのため、毎日の食事の中で、体の内側から健康を守る工夫が大切です。
近年では、発酵食品や植物由来の成分など、自然の力を活かした方法にも注目が集まっています。
そのひとつが、ココナッツビネガーです。
ポリフェノールなどの成分を含むこのお酢には、体の内側からバランスを整える働きが期待されています。
そこで今回の研究では、ココナッツビネガーが、体の中の脂質や酸化ストレスにどのような変化をもたらすのかを詳しく調べました。
どのような研究?
今回の研究はタイのナレスアン大学の協力を得て、計8週間にわたって実施されました。
18匹のマウスを対象とし、標準食を与えたグループ、高コレステロール食事を与えたグループ、高コレステロール食とココナッツビネガーを与えたグループの、3つのグループに分けられました。(図1参照)

そして、研究の前に1週間環境に慣らした後、8週間にわたってそれぞれの食事を与えました。
その後、下記の2点を測定しました。
①血液中の中性脂肪量
8週間後、血液の成分を詳しく調べ、その中に含まれる中性脂肪の量を測定しました。(単位:mg/dL)

②肝臓の酸化ストレスの強さ
8週間後、肝臓を詳しく調べました。
細胞の中で起こる”酸化ストレス”(体のサビ)を確認するため、4-HNEという物質の量を調べました。


標準食を与えたグループAの数値を1.0(100%)とした、相対的な値として表されています。
研究の結果
①血液中の中性脂肪量
ココナッツビネガーを与えたグループCでは、血液中の中性脂肪の量が、高コレステロール食のみを与えたグループBよりも明らかに低下しました。
この結果から、ココナッツビネガーには血中の脂質バランスを整える作用がある可能性が示唆されました。(グラフ1参照)

②肝臓の酸化ストレスの強さ
高コレステロール食を与えたグループBでは、肝臓内の酸化ストレスの指標である4-HNEが大きく増加していましたが、ココナッツビネガーを与えたグループCでは、その値が明らかに低下しました。
このことから、ココナッツビネガーには脂質の酸化を抑える可能性があることが示唆されました。(グラフ2参照)

さいごに
今回の研究から、ココナッツビネガーには血液や肝臓のバランスを整える働きがあることが示唆されました。
ココナッツビネガーを普段の食生活に取り入れることで、体のバランスをやさしく整えるサポートになるかもしれません。
自然の恵みを活かした、やさしい健康習慣のひとつとして注目していきたいですね。

